みなさま、いかがお過ごしですか。ストックホルムは日増しに暗く、寒くなってきていますが、幸い私は暗いのも平気で、秋・冬もそれぞれの良さを見つけて楽しんでおります。家の中で、明りを灯して文字を書くのもいいものです。さて、今日は私達が現在使っている漢字の元になっている、象形文字についてアップしてみます。
まず、これは何でしょうか。
家を表しています。この家の囲いの中にいるのは”豚”で、数千年前の中国では、豚は貴重品だったわけです。
では、次は?
これは、私の愛する桜の樹です。4月生まれの私にとって、桜には思い入れが強く、私がデモンストレーションする時は必ずこの文字を書きます。又、桜は、女性から出来ています。これからもいろいろな桜を書いていきたいと思っています。
下記の書と絵(夜桜)は私が以前画いたものです。
3番目の象形文字は、旅です。
旗の下に、人がたくさん集まるのが”旅”と言う事ですが、日本人の観光客は、スウェーデンに来られた時などもよく、旗の下に皆で集まっています。と、言うことは、この姿は数千年前からの本来の旅の姿なのです。
上のような象形文字を、私の漢字・書道のクラスで時々見せて説明することもありますが、スウェーデン人も漢字に興味のある人は結構います。私の受け持ちのF君も、漢字への情熱はすごくて、私のオープンタイム(授業以外に、週に1度一時間設けています)にも最近毎回現れて、相当難しい質問をしてきます。その都度私もいろいろ考えさせられますが、私にとってはなかなかいい勉強になります。漢字は奥がとても深いです。書道を長年してきたせいで、相当いろいろな漢字を読み書きしてきましたが、その種類や使い方、スタイルなどは大変な数と種類です。
是非秋の夜長に、象形文字を書いてみたいです。
では、最後に私の家に飾ってある、お気に入りのテキスタイルをご紹介します。
マリメッコのもので、冬の樹に雪が積もっている構図です。
では、又お会いしましょう。 水香